こんにちは。はるやまです。
いきなりですが
世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
- 約2倍になった
- あまり変わっていない
- 半分になった
皆さんはどう考えるでしょうか?
答えは、3番です。
私はこの答えを知った時、本当に驚きました。
私がメディアなどでよく目にするのは、いつも貧しくお腹をすかしている子供たちの映像
世界の人口は増え続けていて、相対的に貧しい生活をしている人たちは増えているのではと勝手に自分の中で考えていました。
私も投資を続けているのは、長期的に見れば世界は成長し続けるという考えがあるからです。
そのような考えがあっても、どこかで世界が良くなっているどころか、悪くなっているという風に思っているということに気付かされました。
先日、米国株のAI関連が大幅下落したことで、ネットを中心に不安が広がりました。
そんな時こと読んで欲しいのが「ファクトフルネス」という本
この本を読むことで、世界を正しく見る習慣を身につけることができ、どのような局面でも世界経済の成長を信じることができるはずです。
世界が確実に成長を続けていることを理解すれば、長期目線で安心して投資を続けることができます。
この記事では、ファクトフルネスがどのような本なのかについて解説してきます。
一部ネタバレも含みますので、ネタバレが嫌な方は、ご自身で本を読んでみてください。
作者と簡単なあらすじ

作者:ハンス・ロリング
世界保健機構やユニセフのアドバイザーを務め、スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げた医師、グローバルヘルスの教授
タイム紙が選ぶ世界で最も影響力の大きな100人にも選ばれました。
作者は、2017年に亡くなりましたが、人生の最後を本の執筆活動に捧げ、息子のオーラとその妻のアンナと共同執筆して本を完成させました。
簡単なあらすじ
世界を正しく見るために、10の本能の理解と実践について丁寧に書かれています。
作者の実体験を元に書かれており、誰が読んでも理解しやすい語り口
自分がいかに偏ったものの考え方や勘違いをしていたのか、この本を読むと気付かされます。
本の最初に世界に関する13の質問があるのですが、これが全く当たりません。
学歴の高い人や国際問題に興味のある大学教授、科学者、有名企業の役員などの優秀な人たちでさえ、正答率が低い結果となっており、世界のことを何も知らないと作者は指摘しています。
本で語られていることで印象に残ったこと

私はこの本を読むまでは、世界には豊かな人が増える中で、貧しい人も同様に増え続けていると考えていました。
格差は広がり続け、戦争もなくならず、食糧や環境問題など様々な問題が山積みで、世界は良くない方向に進んでいるのかもしれないとさえ思っていました。
この本を読んで、それは大きな間違いであったことを学びました。
例えば、本の中で低所得国に暮らす女子の教育に関する質問があります。
現在低所得国に暮らす女子の何割が初等教育を修了するでしょう?
- 20%
- 40%
- 60%
この流れだとわかる人が多いと思いますが、答えは3番です。
20%以下の女子が小学生を卒業できないのは、アフガニスタンや南スーダンなどの一部の国で、世界の女子の約2%以下
低所得の国でも十分な教育が受けられる環境が整ってきているということが、この質問だけでもわかります。
私自身、メディアなどが報じるネガティブな話題の方がどうしても印象に残ってしまいますし、勝手に貧しい国は貧しいままという印象を抱いていました。
本を読むことで、世界はより良いもの変わってきており、今後も成長を続けていくことについて希望を持つことができるようになります。
そして、物事の本質を理解し、正しく実践することができるようになる「ファクトフルネス」について学ことができます。
ファクトフルネスの大まかなルール
- 物事を二つに分けるのではなく、大半の人がどこにいるのかを探す
- 悪いニュースが広まりやすいことを覚えておく
- 恐怖に打ち勝つために、事前にリスクを計算する
- 数字の比較や分類を見極めて、物事の本質を確かめる
- ゆっくりとした変化でも、変化していることを心に留める
- ひとつの知識が全て応用できないことを覚えておく
- 誰かを責めても問題は解決せず、原因を特定することが大事
- 焦らず、小さな一歩を重ねて物事を進める
本の中では、世界を正しく見るために10の本能に向き合う必要があると書かれています。
そのために必要なのがファクトフルネスのルールなのですが、本の中ではさらにわかりやすく、なぜ必要なのかについて書かれていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
まとめ

私はNISAで全世界株式の投資をメインで続けてきました。
それは今後も人口の増加が見込まれていて、人類が生存している限り、世界全体としては成長が続いていくという思いからです。
この本を読んで、世界のことを何なく分かった気になっていた自分が恥ずかしくなりました、、
その一方で、世界は確実に良い方向に進んでいることに確信を持てましたし、安心して投資を続けていくことができると感じました。
長期投資を続けていくためには投資対象を理解することが重要だと思います。
株価が下がって狼狽売りをしないためにも学びは大事‼︎
ぜひ読んでみてください。
それでは、また次回‼︎
コメント